音楽家：エリック・サティの人生をテーマにしたテレビ番組を興味深く観ました。ジムノぺディなどのクールな名曲の印象から、
私は、どこか画家：マグリットのような知的で落ち着いた（サラリーマン的に仕事のできる）人物を勝手に想像して決め付け、
特に興味も持たず、今まで“彼がどのような人物だったのか”深く知ろうとすることはありませんでした。
しかし、人付き合いが下手で、貧乏で、生涯独身で、自分の部屋には誰も入れようとしなかった、とか、
若い頃途中退学した音楽学校を、少し注目されはじめたころに、また（別な学校ですが）入り直して基礎を勉強し直そうとしたという
“気の弱さ”なんて、まるでどこかの誰かさんじゃないですか、と急に親しみが湧いてきたりしてます。
とはいいながら、私はバッハの曲を愛するようにはサティの音楽に浸ることはできません。でも、ＮＨＫが作ってくれた
この番組のおかげで、再びサティの音楽を聴き直してみたくなりました。もしかしたら、何か見つけられるかもしれません。
